#7119で救急車呼ぶべきか相談したら命が助かった話

5万円の出費、と聞くと何にお金を使ったと思うだろうか?
新しい服や家具家電、国内旅行、開催されないかもしれないオリンピックのチケットといったところか。

ニューヨークではこの5万円の出費が救急車を呼んだ際に発生します。日本ではもちろん無料の救急車が。しかし海外では有料のケースが多く、9万円ほどかかる地域だってある。

私は大学生の時に社会保障について勉強するゼミに所属していたので、外国で有償なことを知っていたし、(国にお金がないのに)税金を財源として救急車の費用が日本でタダで済んでいることを知っていた。それに重ねて、実家のマンションでタクシー感覚で救急車を利用している老人がいたため、救急車を呼ぶハードルが自然と高くなっていた。

 

でも「本当にヤバい時は呼ばないとダメだよな」とも考えていた。その日が思ったより早く来るとは、想像していなかったけれど。

 

運ばれた“その日”は朝から体調が悪くて熱があり、会社を朝から休んでいた。とはいっても病院に行く元気はあったので、いつも通っている内科にいき熱があること、最近下痢が続いていることを伝えた。そしていつものようにとりあえず数日分の薬をもらい、帰りにうどんを食べて帰宅した。

 

まあ翌日の朝には治っているパターンだ。金曜日だったし、最悪長引いても土日があるから月曜日には出社できる。仕事に大きな穴を踏まずに済むと踏んでいた。

 

夕食をコンビニ飯で済ませ、薬を飲む。お風呂に入り、ポカリを飲む。寝たらまた朝がやってきて、治ってる。そんなストーリーを期待していたけれど、なかなか眠りにつけない。

 

どんどん上がっていく熱。ガンガンする頭。爆発しそうな腹。呼吸のたびに喘いでしまう経験したことの痙攣。極めつけは膀胱がパンパンなのに、全くでない尿。もしかしてヤバいんじゃないかと思って、念のため家の玄関のカギを開けておいた(今思うと天才)。

 

なかなか寝れないから、バナナマンのラジオを25時から聞くけど、全く寝れない。気のせいと信じたかったけれど、ますます痙攣が激しくなる。

 

「死ぬかも?」
とちょっと頭によぎり、Google先生で「救急車 相談」と検索したところ、#7119 に電話すると救急車を呼ぶべきか相談できることが判明した。

 

#7119 について簡単に説明すると、電話すると看護師資格をもっているオペレーターが相談に乗り、救急車を呼ぶべきかアドバイスをしてくれるというものだ。オペレーターの裏には医師が待機しており看護師で判断できない場合に、最終判断をしてくれる。救急車が必要な場合はそのまま119番につないでくれるのもありがたい。
※この制度は一部地域に限定されているようなので要注意

 

www.fdma.go.jp


自分は症状を伝えたところ「タクシーを呼んで自分でいけるか?」と聞かれてかなり迷ったけれど、「ちょっと厳しいです」と答えた。我慢すべきかなーって思ったけれど、無理せずに大正解。

 

近くの救急病院に搬送され、最終的には脳炎だったと判明された(これについては下に挙げた記事で)。あのまま我慢していたらそのまま意識を失って、思い障害が残った。最悪の場合死んでいた可能性があったそう。

 

迷って誤った判断をしたら死ぬ。一度死んだら取り返しがつかない。なので、救急車呼ぶべきか迷ったらぜひとも #7119 を使ってほしい。もちろんタクシー感覚で使ってはほしくはないのだけれども。28歳で死にかけた人間からのお願いは以上。